高校以前に書いた作品の中でも、 特に思い入れのあるものをピックアップして掲載しました。

高校文芸部時代に書いた作品。テーマは「生命の意味」。 　「女子中学生の、女子中学生による、女子中学生のための文集」 しか作らせてもらえなかった中学文芸部時代、創作意欲は溜まりに溜まるばかりでした。 　そんなドロドロしたものを一気に放出した結果が、この作品です。 　７つの時代のエピソードを別々に語る、というオムニバスストーリーですが、各話の順番が 「現在→近過去→近未来→遠過去→遠未来……」という複雑なものになっているのは、 手塚治虫の「火の鳥」の影響です。 　「火の鳥」だけでなく筒井康隆の「幻想の未来」からも影響を受けており、 宇宙から「無機生命体」がやってくる部分や、新生物が誕生する経緯などに、 筒井作品の影がチラホラとみられます。 　……まあ、読んだものの影響を受けやすいというのは当時も変わらない、という事で……。 　技術的にはまだまだ未熟で、今読み返してみると、随分ひどい内容だと思います。 ストーリーはもちろん、文章レベルも、人物の設定に関しても。 　ただ、創作に向けての熱意は、現在から見ても非常に高いものがありました。 　その熱意を感じ取っていただければ幸いです。

・序章　１９９Ｘ年 　　・１章　１９４５年 　　・２章　２ＸＸＸ年 　　・３章　鮮新世 　　・４章　緑人歴六百万年 　　・５章　先カンブリア時代 　　・終章　緑人歴一千万年 　　　　アーカイブ版ＤＬ