その道の通なら誰でも知っている、「キンブ・オブ・クソゲー」「ソダンをやらずしてクソゲーを語るなかれ」とまで形容された、
伝説のクソゲー。
ファンタジー世界（……っていうか、若き日のシュワルツェネッガー主演の『コナン・ザ・グレート』みたいな世界。
なんか、こーいう世界を『ファンタジー世界』なんて呼びたくないっス）を舞台にした、
マッチョな男女が主人公の横スクロール剣術アクションゲームなんですが、とにかくゲーム全体にクソゲー的な要素が、
これでもかという位詰め込まれていて、もうクソゲーマニア大こーふんって感じです。
まずタイトル画面。イヤ目な音楽を背景に、主人公のごつい男女の顔のアップが、ラスタースクロールしながら出現。
一見の価値アリ。
タイトル画面のまま放っておくとハイスコア表示画面になるのですが、
これが、ゲーム中に出てくるマスコット（？）のハエが、一個一個ずつ文字を運んでくるという、
非常にうっとうしくて時間のかかるハイスコア表示。全部表示するのに４分以上かかります。一見の価値アリ。
さて、ゲームをスタートすると、最初にキャラ選択画面。プレイヤーを男か女か選べるのですが、前述したとおり、 どっちも非常にマッチョ。このキャラ選択画面の両キャラのグラフィックは、 それぞれのキャラが剣を持っているという絵なのですが、その剣には赤い血がベッタリ。すごいイヤ。一見の価値アリ。
で、ゲームが始まる。初めての人は、ここでこのゲームの操作性のひどさに驚愕するハズ。
主人公の歩きが遅い、振り向くのがめんどくさい、バックジャンプがやたら難しい（コツを掴まないと、振り向きに化ける）、
しかも、キーレスポンス悪し……。
（剣の振り方が４パターンあって、キーとＣボタンの組み合わせで振り方が決まるのですが、
キーレスポンスの悪さのおかげで『突きを出したはずなのに、ただの斬りになった』なんて事もしばしば……。
的確に『突き』や『上斬り』を出せるかどうかで生死が分かれることが多いだけあって、これはかなり痛い）
そして、カタい上に群がるザコ……。１面のザコは槍兵だけですが、こいつらを殺しきるだけでもひと苦労。
（一部の面以外は、ザコを全部倒さないと次の面に進めない）
このザコが、一回斬られるごとに声をあげる。主人公も同様。
で、これまた一見の価値アリなのが、ザコ敵を殺したときの演出。倒れて腹から血がドクドク流れます。
なんか内蔵も見えてるような見えてないような……。ちなみに、主人公が死んだ時も同様です。
死ぬと、かなりイヤ目な叫び声を上げます（敵も主人公も）。
あと、３面や５面に出てくる巨人は、殺すと生首がゴロンと転がり落ちます。
ＢＧＭは、小鳥のさえずり……。こののどかなＢＧＭ（？）が、ザコを斬る音とか斬った時の声とか、
死んだときの声とかとマッチして（ホントか？）、異様な雰囲気をかもしだすわけですね。
このゲームの攻略のポイントは、「落ちてる薬を使いこなす事」です。薬の色は４種類ですが、複数の薬を調合することで、
色々な効果を得ることができます。
例えば、赤と透明を組み合わせると……、残機が１増えます。
「そんなに簡単に残機が増えるの？なーんだ、簡単じゃん」と言うなかれ！たしかに、簡単に残機は増えますが、それ以上に、
簡単に死にまくります。
このゲームバランスは凄まじい！
例えば６面の中盤。落ちてくる壁（潰されたら即死）、下から生えてくる巨大針（刺されたら即死）、
そして、猛スピードで飛んでくる炎、この３つが三位一体となって襲ってきます。死んで当然です。
そして６面の終盤。溶岩の上を、動く小さな床に乗って移動するというシーンがあるのですが、
この動く床というのが、見た目よりも遥かに存在判定が小さい。床の上に半分以上乗っていないと、落ちて死にます。
この床にうまく乗るには、確実なジャンプテクを必要とします。
しかも、溶岩の上を移動している時にも、容赦なく炎は襲ってきます。当たったら、床から落ちて即死です。やばすぎ。
そして、最終ボス……。青＋透明で無敵になり、赤＋黄（黄＋透明でも可）で攻撃力を上げておけば、楽勝で勝てます。
でも、そうでなければ大苦戦は必至。油断すると簡単に瞬殺されるので、最終決戦までに残機を増やすだけ増やしておいて、
人海戦術で行くしかないでしょう。
最終ボスを倒すと、めでたくエンディング！でも、絵が三枚表示されておしまい。ＢＧＭはナシ。
最後の最後まで……、って感じです。
あー、一気に書いてえらく疲れた。 とりあえず、僕の駄文では「クソゲーの帝王」ソード・オブ・ソダンの魅力の１０分の１も伝わらなかったと思うので、 興味を持たれた方は、「ソダン」を扱ったホームページを探して、その魅力にじっくりと触れてみるのもよいでしょう。 （できれば、実際にプレイしてほしいんですけどね！）
（おまけ）
Ｉｎｆｏｓｅｅｋで「ソダン」を検索した結果です。